INTERVIEWS
SPECIAL INTERVIEW | バング & オルフセン ジャパン×ザ・ビーズインターナショナル×オーラス
イノベーティブとタイムレスが響き合う、 バング & オルフセンの趣深き世界
デンマークで産声を上げ、音とデザインの革新を続けてきたバング & オルフセン。創業100周年を迎える今年、国内最大級のストアである六本木店を会場にDESIGNART TOKYOに出展する。会期中にしか見られない限定アイテムも取り揃えたこの会場を訪ね、日本でブランドを展開するバング & オルフセン ジャパン社、正規輸入販売代理店のザ・ビーズインターナショナル社、六本木店を運営するオーラス社のトップに、ブランドのアイデンティティやユーザーとのパートナーシップ、今後のビジョンを伺った。
バング & オルフセン ジャパン株式会社 代表取締役 マーティン・ゴーディアン
今回、出展の機会をいただけて嬉しく思います。バング & オルフセンは創業以来、常に進化を遂げてきたことによりユニークなポジションを確立しました。理念の一つは「ハイエンドでベストな音を作ること」。イノベーティブな機能、そしてタイムレスなデザインを両輪に兼ね備えています。そこに必要なのが最高のクラフトマンシップです。「We think differently」の精神を持ち、数々のプロダクトを生み出してきました。それは単なるオーディオ機器ではなく、時を重ねてお客さまのエクスペリエンスに蓄積されるような、一生涯愛用していただけるものでありたいと考えます。
フルオーダーメイドであなただけの一台を「アトリエ ビスポーク」
マーティン(以下敬称略)
アトリエ ビスポークは、空間や好みに合わせてオーディオをフルオーダーメイドでき、新たなサウンドエクスペリエンスをご提供するサービスです。あらゆる色、素材、仕上げ、ディテールのカスタマイズにより、「世界に一台」を手にしていただけます。日本のお客さまに向けても、新しい世界を探求するようなWOW!をご提供するべく展開を始めました。エンドユーザーに留まらず、建築家やインテリアデザイナーなどのプロフェッショナルにもこの新しい価値を広く知っていただければと思います。
株式会社ザ・ビーズインターナショナル 取締役 牧野一夫
その魅力は何と言っても個性とライフスタイルの主張、そして既にあるホームファニチャーとも融合できることです。例えば日本の住環境でリビングが狭小な場合はオーディオを天井から吊るしたり壁に掛けたりでき、デザインも和様式の空間とマッチングできますので、プロダクトとしての魅力はそのままにオントップの価値としてお客様に高く評価されています。新居をご計画の際は、初期段階から建築家やインテリアデザイナーを交えてプランニングいただくことで、パーフェクトな仕上がりを目指すことができます。
DESIGNART TOKYOでのプレミアムなエクスペリエンス
オーラス株式会社 代表取締役 山岡裕和
今回のアトリエ ビスポークのサービスに伴い「Beolab 90 Alchemy」が発表された際、早くもその時点でお問い合わせがありまして、非常に話題性のあるプロダクトとなっています。Beolabシリーズ自体は従来からご提供しており若干のカスタマイズは可能でしたが、Beolab 90 Alchemyは存在自体も別物に見えるぐらい、非常にインパクトの強いプロダクトで、これはお客さまにぜひご紹介したいと今回のイベント会期中に展示させていただく運びとなりました。
牧野(以下敬称略)
そして、アール・デコを象徴する印象的なコントラスト、彫刻的なエレガンス、洗練されたディテールを再解釈し、時代を超えるアイコンにふさわしい姿で蘇らせた「Atelier Art Deco Limited Edition」コレクション。そのプロダクトは世界でも稀少な限定品で、高質な喜びを受容度の高いお客さまに感じていただくという、バング & オルフセンの世界観を表現するものとなっており、合わせてぜひお目に掛けたいですね。
山岡(以下敬称略)
さらに、スピーカーをインテリアに合わせてカスタマイズできる「Atelier Catalog」。会期中はインテリアファブリックのマナトレーディングさんとのコラボで展示を行います。こちらは六本木店限定のサービスで、カーテンや壁紙を配した生活空間のようなスペースでインテリアと融合する佇まいを直接ご覧いただける、とても貴重な機会となっています。
スマートホームの〝魔法のハブ〟「Beoliving Intelligence」
マーティン
バング & オルフセンのプロダクトは日常の一部として存在するラグジュアリーという思想で、まさにそれを体現したのがBeoliving Intelligenceです。お客さまの生活のクオリティ向上を目的として、シームレスに日常、そしてご自宅に融合していく。それは既にご自宅にある照明やカーテンとも一体化します。例えばご自宅の一部屋をホームシネマにするのであれば、ワンボタンでカーテンが閉じ、照明が落ちて、モニターがONになる、そういった特別なエクスペリエンスをご提供します。
山岡
Beoliving Intelligenceは提供開始から3世代目を迎え、このたび日本で初導入となります。もとよりバング & オルフセンのテレビもリモコンの中に照明やカーテンなどのコマンドは入っていたのですが、そこを連動させるハブはありませんでした。Beoliving Intelligenceとの組合せにより、リモコンのシアターモードを選ぶだけでテレビが開き、カーテンが閉じ、照明がその映画のシーンに合わせて変化します。実際に六本木店で体験されたお客さまは「これを知ってしまうと元には戻れませんね」と大変感動されます。この素晴らしい価値を多くの方に体験いただき、スマートライフをより豊かなものにしていただければとの思いで、私どもが導入のサポートをさせていただきます。
アップグレードも修復も可能な循環型設計「Cradle to Cradle(ゆりかごからゆりかごまで)」
マーティン
バング & オルフセンのプロダクトは生涯末永く使っていただけることを目指しています。アップグレードできる、修復できる、これはお客さまにとって大変有意義なメッセージだと思います。また「We think differently」の思想のもと、環境への影響も最小限に抑えるという特長を持っています。バング & オルフセンは初めてCradle to Cradleの認証を受けたBluetoothスピーカーを制作したことも一つの功績ですが、今後もますます価値あるプロダクトを生み出し続けていきたいと考えています。
牧野
お客さまの中には社会的地位の高い方も多く、ノブレス・オブリージュという言葉があるように、環境に対しても社会的責任の意識が非常に高くていらっしゃると感じます。その思いに応えるのが、バング & オルフセンの循環型設計とタイムレスなデザインです。お客さまに継続的な喜びを提供できることは、Cradle to Cradleと共にサステナビリティの貢献に繋がることであり、私たち企業の社会的責任においても非常に意義深いことです。
ユニークな個性がもたらす「知る人ぞ知る」なブランド
マーティン
バング & オルフセンのテクノロジー、タイムレス、クラフトマンシップのアイデンティティはお客さまも深く理解してくださっています。音響システムとしてはもちろん、芸術品としての価値を見出してご自宅に飾ってくださっている方が少なくありません。そして、エンドユーザーをはじめ建築家やインテリアコーディネーター、ブランドに携わるスタッフも総じてユニークな個性を持っています。このブランドは特別な人のためにあり、その人たちはプロダクトを非常に愛してくれている。そういった意味で、知る人ぞ知るブランド、というポジショニングがふさわしいと感じています。
牧野
そのプロダクトと生活することで高揚感、あるいは安らぎを得られるだけでなく、先進的なデザインで自分の個性が主張できたりといったエモーショナルな価値をご提供している点でも、高く評価していただいていますね。
山岡
例えばヘッドホン一つを取っても、音質の良さはもちろん、実際身に着けて鏡に映ったご自分の姿を見ていただいて、そのファッション性や所有感も含めてご満足されたうえでご購入される方が多いですね。特に六本木店は日本で最大級のストアですので、充実したラインナップを一つひとつゆったりとご覧いただいています。
プロダクトに留まらない「感動のエクスペリエンス」をお客さまへ
マーティン
今後も独自の理念を掲げ、常に限界を超えるようなプロダクトを生み出していきます。次の100年も新たな価値やWOW!をお客さまにご提供し、日本においてはブランド体験を重点的に考えています。「プロダクト」を通して「音楽」がより素晴らしい、そう感じていただければ大成功です。さらにインテリアとの融合と共に、お客さまに価値あるエクスペリエンスを一層拡充していきます。
牧野
カスタマーエクスペリエンスへの注力はブランドのネクストステップに向けて非常に重要ですね。お客さまにプロダクトを体験していただくことで、ご自身がブランドアンバサダーになって周囲の方々に魅力を伝えていただけることが理想です。さらには、時を重ねたプロダクトをいつまでも最高の状態で所有していただける形のカスタマーサービスにも尽力し、より強いパートナーシップを築いていきたいと考えています。
BRAND / CREATOR
バング & オルフセン
1925年にデンマークで創業したオーディオ・ビジュアルブランド。創業以来、最高水準のクラフトマンシップとデザインを誇る、アイコニックなオーディオ・ホームエンターテイメント製品を創り出してきました。
https://www.bang-olufsen.com/ja/jp
バング & オルフセン六本木
DESIGNART TOKYOの会場となる六本木店では、テレビジョンシリーズの Beovision Harmony, Beovision Theatre、そしてハイエンドモデルのサウンドシステム Beolab 90, Beolab 50をはじめ、ヘッドホン等のアクセサリーまで、日本最大規模となる店内で皆さまをお迎えいたします。
https://auras-inc.co.jp/store/roppongi